モンゴルのスフバートル広場

モンゴルの首都「ウランバートル」の知られざる姿

馴染みのない国であれば、首都がどこかわからない人も多いのではないでしょうか。

モンゴルの首都はウランバートルといい、「赤き英雄」を意味します。

まだまだモンゴルといえば「広い草原」「遊牧生活」というイメージしかないかもしれませんが、実は首都のウランバートルでは、ロシア風の都市で草原生活に縁のない暮らしを送っている人も多いです。

そこでこの記事では、あまり知られていないモンゴルの首都・ウランバートルのリアルな姿についてご紹介していきます。

モンゴルの首都はウランバートル

モンゴルのスフバートル広場

モンゴルの首都はウランバートルです。

国の中央よりやや北東に位置しており、ロシア風の建築が立ち並んでいます。

ウランバートルという言葉の意味

モンゴル語で「ウラン」「ウラーン」とは「赤」を意味します。

「バートル」は「英雄」で、男の子の名前にもよく使われる、親しみのある言葉です。

つまり「ウランバートル」は「赤き英雄」を差します。

これは、間接的に社会主義時代に起きた革命をも意味しています。

ウランバートル市内の交通事情

どうしてもモンゴルというと草原で馬に乗る暮らしをイメージされがちですが、実は首都のウランバートルはかなりの車社会です。

藤ミヤチ藤ミヤチ
首都では急速に近代化が進んでいるよ

ウランバートル市内の車事情

日本とは逆の右側通行で、どの通りもあふれんばかりの車が行き交っています

親日国のモンゴルでは、日本車とりわけトヨタ車のブランド力が高く、往来をみると日本車がかなり多いですね。

交通ルールは日本ほどしっかり守られていないので、2車線の道路でもぎちぎちに3列でならんでいたりすることもザラ。

道を横断する歩行者がいても、車が優先と言わんばかりに速度を落とさず走ってくるので、道の横断にはかなりの注意が必要です

実際に私がモンゴルで留学を始めたばかりの頃は、かなり道路を渡るのに苦労しました。

スピードを落とさず走ってくる車の合間を塗って横断するのは、かなり難しい。

道路を渡りたいときは、いつも近くで道路を渡ろうとしているモンゴル人を探して、その人の後ろにくっつく形で横断していました。

まず、手前の車線だけを見て、車が途切れたタイミングがあれば道路の真ん中まで渡ります。

中央の白線まで行ったらいったん立ち止まり、次の車線で車の途切れるタイミングを見計らって渡るんですよね。

困った顔の藤ミヤチ藤ミヤチ
本当にはじめの頃は肝が冷えた…

ウランバートルの主な公共交通機関はバス

ウランバートル市内の主な公共交通機関はバスです。

一応、南北に抜ける電車が1本だけ走っていて、市内に駅が1つあります。

ただし基本的に遠距離移動用の寝台列車なので、普段の生活ではほとんど使いません。

市内の移動は基本的にはバスです。

バスはそれぞれ路線番号が振られており、その番号ごとにルートが異なります。

バス停に行くと、どの番号がどこに行くか書かれているボードがあるので、そこで乗るバスを確認して利用します。

基本的に、バスの運行に決まった時間はありません

そもそも道路は車であふれかえっていて、定時の運行が難しいのですよね。

あと、おそらくモンゴル人の気質として、しっかりバスの時間を守るという意識がありません。

そこでバスに乗りたいのであれば、そのうち来る(と思われる)バスをひたすら待つ形ですね。

ただし、主要路線はかなりの台数が走っているので、長くても20分ほど待てば次のバスがくると思います。

バスの料金は、入り口の近くにいる係の人に現金で払います。

市内のバスは距離に関係なく、1回乗るごとにいくら、と設定がされています。

私が留学していたころは、1回200トゥグルク(途中で300トゥグルクに変更)でした。

バスの車内が混み合っているときは、乗車時にすぐ支払いができない場合がありますが、そのときは気にせずとりあえず乗ってしまってください。

乗っているうちに、おばちゃんが順に声をかけてくれて支払います。

ウランバートル市内のタクシー

もし、どうしてもバスが待てない(もしくはバスの路線にない場所に行きたい)ときは、タクシーもしくは乗り合いで移動します。

わずかですが市内をタクシーが走っていますので、運良く捕まえられたら手を降って停めて乗ってください。

(タクシーは外国人料金ということで、割高な料金を要求されるため要注意)

タクシーが見つけられないときは、往来を走る個人に交渉してのせてもらうのが確実です。

乗せてくれる人を探すには、片手を道路へ向けて差し出した状態で立っていてください。

気が向いた人がいたら、すっと路肩にとまってくれます。

運転手に行き先をつげ、値段の交渉をして、相手がOKを出せば乗ることができます

ウランバートル市内の治安

ウランバートル市内の治安は、はっきり言って悪いです。

市場で買い物をするとき、タクシーに乗る時など、外国人であるとわかるとぼったくられることはままあります。

ウランバートルのメインストリートでも孤児(物乞い)を見かけることがありますし、油断しているとスリに遭うこともあります。

バスに乗っているときに、鞄をしっかり抱えていなかったせいで財布をすられたことも……。

やはり外国人はどうしてもターゲットにされやすいので、しっかり自衛しておくのが大切ですね。

ウランバートル市内のおすすめ観光ポイント

モンゴルと言うと草原しかイメージされないのかもしれませんが、ウランバートル市内には観光スポットが数多くあります。

1年ウランバートルで生活して観光スポットを巡りきった私が、おすすめの観光スポットをご紹介していきますね。

スフバートル広場

スフバートル広場

「ウランバートル広場」「革命広場」などとも呼ばれる「スフバートル広場」。

ウランバートルの中央に位置し、国政を司る政府宮殿や、国営の演劇ホール、中央郵便局などが集結している場所です。

各種ライブイベントが行われたり、冬になるとスケートリンクが作られることもあり、市民の娯楽の中心にもなっています

広場の中央には、日本でも知らない人がいないチンギス・ハーンの銅像や、モンゴルの歴史上かなり有名な革命の士スフバートルの像が設置されています。

(余談ですが、スフバートルの「バートル」もウランバートルと同じく「英雄」を意味しています。)

ウランバートルに行くのであれば、必ず訪れてほしいポイントですね。

ザイサントルゴイ

ウランバートルの外れに位置する小高い丘・ザイサントルゴイ

首都全体を見渡すことができる場所で、若き恋人たちのデートスポットになっています

特に夜景が綺麗で、わざわざ見に来る人も多い場所ですね。

ウランバートル中心部からバスで移動しなくてはならないのがやや面倒ですが、ぜひ足を伸ばしてみてください。

中央郵便局

観光スポットが郵便局、というと変に思われるかもしれませんが、ウランバートルを観光するのであれば立ち寄ってみて欲しい場所です。

先に紹介したスフバートル広場のすぐ隣にあるので、広場に行ったついでに立ち寄るのもありですね。

中央郵便局に入ると、モンゴルならではの切手や絵葉書などが売られているので、眺めているだけでも楽しい場所でした。

私も実際、この郵便局で絵葉書を買って、友達に送ったのを覚えています。

ガンダン・ヒード(ガンダン寺)

ガンダン・ヒード(ガンダン寺)

ウランバートル市内には、大きな仏教寺「ガンダン・ヒード」があります。

モンゴルはチベット仏教の盛んな国で、日本の木材建築を主としたお寺とは趣が全くことなるので、ぜひ1度は訪れてほしいです。

おそらく日本の「お寺」でイメージする様子とは全く異なり、派手なのがわかると思います。

ぜひ、日本では触れられない仏教にも触れてみてくださいね。

ナラントール・ザハ

ウランバートルといえば忘れてほしくないのが、ナラントール・ザハ

モンゴル語で「ザハ」は「市場」を意味します。

ウランバートル市内に点在している市場のなかでも、ナラントール・ザハは群を抜いて大きく、この市場ではほとんどのものを買うことができます

市場内はエリアごとに別れていて、時には迷路みたいになっているので、もしかしたら迷うかもしれません。

モンゴルならではの商品もたくさん並んでいるので、店主と値引き交渉をしながら買い物を楽しむのもいいかもしれませんね。

ツェツェグ・トゥブ(フラワーセンター)

ウランバートルの中央近くに位置するツェツェグ・トゥブ

モンゴル語で「ツェツェグ」は「花」、「トゥブ」は中央を意味するので、そのまま訳して「フラワーセンター」と呼ばれることもあります。

飲食店・お土産屋・両替所がそろっている観光客向けの場所ですね。

ウランバートル市内の両替所を調べまくった結果、一番レートの良い両替所もありますので、一度は訪れてみてください。

1階に入っているお土産屋では、モンゴル特産の革製品・毛皮製品が売っているので、ここで家族・友達へのお土産を用意するのもおすすめ。

ノミンデパート(国営デパート)

次におすすめするのは、ウランバートル市内で最も大きなデパート。

ノミンデパート」もしくは「国営デパート」と呼ばれます。

ウランバートル市内で買い物するとなると、基本的には個人商店か市場での買い物が多くなり、店主との値引き交渉をして品物を入手するパターンが多いのですが、こちらのデパートでは定価でものを買うことができます

言葉の壁を感じて、なかなか個人商店や市場での買い物が難しい場合は、ノミンデパートで買い物をするのもありですね。

自然史博物館

最後にオススメするのは、自然史博物館です。

各回ごとにテーマに別れていて、モンゴルの自然史を学べるようになっています。

その中でもオススメなのが、2階以上の剥製コーナー。

これでもかというほど豊富な剥製があり、モンゴル語が一切わからなくても目で見て楽しむことができます

モンゴルは草原だけじゃない!ウランバートルも魅力的

モンゴルの首都・ウランバートルでは、日本にいるとなかなか知ることの出来ないモンゴルの都市生活に触れることができます

やや治安や交通事故に注意すべきではありますが、そこさえ気をつけていれば十分楽しめます。

ぜひ草原に出ていく前に、モンゴルの首都も満喫してみてくださいね。