モンゴルの子どもたち

モンゴル版DQN?ネーム集

モンゴル留学時代の講義ノートを整理していたら、面白いものを見つけました。

モンゴル文化の授業で「過去に存在した一風変わったモンゴル人の名前」について取り上げた回だったようですが、今から見返すと「モンゴル版 DQNネーム集」とでもいうような、面白いものばかり。

その中から特に気になったものを5つご紹介します。

① Бааст‍(読み:バースト、意味:糞つき)

始めてこれを聞いた時は、一瞬何かの間違いかと思いました。

でもよくよく考えてみれば、モンゴルには生まれたばかりの子どもが悪魔にさらわれないように(死なないように)、あえて子どものことを悪しざまに言ったりする風習があります。

例えば、
「Яамар муухай хүүхэд вэ.」(何て良くない子供だ)

その一種で、魔よけを兼ねた名前だとのこと。
……子供時分は良いとしても、大人になったらどうするのか少し気になります。

② Токио(読み:トーキョ、意味:東京)

なんでも、東京で留学していた、もしくは働いていた親が子供につける名前らしいです。
他にもБэйжин(読み:ベイジン、意味:北京)のようにいろいろバリエーションはあるとのこと。

海外に行ける、というのがステータスな風潮の名残でしょうか。

③ Танк(読み方:タンク、意味:戦車)

昔、モンゴルが他国と戦争していた時によく付けられた名前だそうです。
言わずもがな英語のTANKから来ているとのこと。

「強さ」の象徴として選ばれていたんですね。

④ Нэргүй(読み方:ネルグイ、意味:名無し)

1951年に国勢調査をして役所が国民の名前を記録していったとき、親が「生まれたばかりでこの子はまだ名前がない(Нэргүй)」と言ったため、そのままНэргүй(名無し)さんになってしまった人もいたようです。

なんとなく、モンゴル料理の名前からして名付けの安直さは気になっていましたが、ここまで安易に命名された人もいるとは……。
いい加減というかなんというか。

こういう力の抜き加減も、嫌いではないのですが(笑)。

⑤ Хүнбиш(読み方:フンビシュ、意味:人ではない)

これは ①Бааст‍ に少し近いと思われます。

なんでも、死産した子の次の子につけた名前のようです。
「この子は人じゃないから、前の子みたいに攫って行かないでね」という願いが込められていたとか。

番外:現代のちょっと変わった(?)名前

現代では、生まれた日の曜日を名前に組み込むパターンが多かったです。
実際に私が受けたモンゴル語文法の先生は「Пvрэв(木曜日)」さんでした。

もっとしっかり名前の由来を紐解いていくと、不思議な世界が広がっているかもしれません。

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